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クローズアップ藝大 | 第十五回 小鍛冶邦隆 音楽学部作曲科教授 | 2ページ目 (2ページ中) | 東京藝術大学
「うけ」なければだめ 国谷 正直、現代音楽はとても難しいと感じます。とっつきにくいというか。私を含... 「うけ」なければだめ 国谷 正直、現代音楽はとても難しいと感じます。とっつきにくいというか。私を含めて多くの人が敬遠してしまう。 小鍛冶 いろいろ理由はあると思います。まず、現代音楽とはどの辺りか。ある時期までは、モダン・ミュージックという言い方はしていたかもしれないけれど、コンテンポラリー(=現代)という言い方はしていなかったと思うんですね。20世紀の初め、1907、8年にアルノルト・シェーンベルクという作曲家がはじめて無調の音楽、調性がない音楽を作って、それが一般的な聴衆であった市民階級にショックを与えた。それは普通の音楽のレトリックというか社会的な言葉じゃなくて、社会的に抑圧された部分で語っていると。無意識ですね。潜在的なものにはじめて目を向けて、その結果、音楽が無調になった。シェーンベルクは非常に直感的に抑圧された部分に関心を持っただけで、狙ったわけではないようですが、そこから現代
2023/09/10 リンク