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【掌編小説】 渦 - コトゴトの散文
「ねぇ、見てよ。すごく綺麗でしょう」 嬉しさが溢れたような彼女の声に促されるまま、僕は望遠鏡を覗き... 「ねぇ、見てよ。すごく綺麗でしょう」 嬉しさが溢れたような彼女の声に促されるまま、僕は望遠鏡を覗き込んだ。碧黒の宇宙空間を背景とした視野の中心には、とても大きな、くっきりと明るい光が、周囲に渦のような手を広げながら座っている。 「それは、M31アンドロメダ座大銀河だよ。日本から見える銀河では最大のものなんだから。あまりに大きすぎて、望遠鏡で見ると全体が入りきらないぐらい。でも、凄いよね、伸ばした渦巻きの手まで、はっきりと見えるでしょう。秋のこの時期は、アンドロメダやスバルなどの、大物の銀河や星団が目白押しなんだから。渦と言えば、ブラックホールもそう。大質量の星が収縮していった結果、とてつもない質量になって周りのものをどんどんと吸い込んでしまう。そこからは光さえも脱出できないので、直接は観測できないほどなんだから。あ、地球上にだって、渦巻きはたくさんあるんだよ。『始めに渦巻きありき』とは古代
2018/11/20 リンク