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読書の魅力は異文化交流 思考の可動域広げる準備運動
昨今、人々が読書をしなくなったといわれるが、医師の鎌田實氏は本がないと落ち着かないという。鎌田氏... 昨今、人々が読書をしなくなったといわれるが、医師の鎌田實氏は本がないと落ち着かないという。鎌田氏が読書の魅力、可能性について語る。 * * * 「読書離れ」といわれる一方で、“本の虫”はけっこういる。ぼくもその一人だ。本がないと、どうにも落ち着かない。 読書する時間は、意識してつくる。朝、仕事を始める前の10分、15分でも、けっこう読める。それに移動時間。ぼくは、講演や東北支援のボランティア、イラクの難民キャンプへと、国内外を飛び回っているが、新幹線や飛行機の座席が“図書室”になる。 最近読んでおもしろかったのは、『教団X』(中村文則著、集英社)。二つの小さな宗教集団が登場する。一つは、フリーセックスのカルト集団。「教団X」といわれている。もう一つは宗教とはいえないような緩い集まり。教祖・松尾の奇妙な話がおもしろい。 たとえば、脳科学で「意識はどこから生まれるのか」を考えながら、釈迦の涅槃
2016/03/30 リンク