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日本の裁判官 「出された紅茶は飲むな」と教えられる
「人生でできるだけ出会いたくない職業、それは裁判官」というジョークがある。一方、裁判官モノ、法廷... 「人生でできるだけ出会いたくない職業、それは裁判官」というジョークがある。一方、裁判官モノ、法廷モノの本は人気がある。注目する2冊とひとりの裁判官について、フリーライターの神田憲行氏が書いた。 * * * 出版の世界では「裁判所内幕もの」「裁判官物語」というのは一定の人気があるようで、毎年それなりの数が出版されて名作もある。今年も早くも2冊の本が話題になっている。 岩波新書から出た「裁判の非情と人情」がそのひとつ。筆者の原田國男氏は刑事裁判畑を約40年間も歩み、最後は東京高等裁判所部総括判事で定年退官した。現在は慶応大学法科大学院で教鞭を執られている。 本の中で語られるエピソードでやはり興味深いのは、極めて高い倫理性を求められる裁判官の仕事である。たとえば原田氏は若いころ、先輩から教わったことがある。 《検証や証人尋問で現地に行った際、お茶を出されたら飲んで良いが、紅茶はだめだ》 理由は紅
2017/03/06 リンク