【話の肖像画】音楽プロデューサー・つんく♂（５）自分にしかできないことを（1/2ページ）

〈「モーニング娘。」など数々のアーティストのプロデュース業に忙殺されていた３６歳のとき、元モデルの加奈子さんと出会い、翌平成１８年に結婚。３人の子供に恵まれた。家族の存在は、仕事一筋だった生活を大きく変えた〉 「モーニング娘。」らをプロデュースしているときは、スーパーコンピューターじゃないけれど、ロスなく仕事をさばいていく感じでした。それが結婚して２年後に双子が生まれた。双子なので僕も育児をしないと回らない。子供は突然泣くし、おむつも替えなくちゃだめだし、今まで培ったスーパーコンピューターでも処理しきれない。一方で僕のなかで、人間らしさをどんどん取り戻していく感じもしていた。生活を朝型に変え、家族と過ごす時間を作りました。「守るべきものがいるのは何より幸せ」だと実感したのは結婚してからです。 〈家族の存在は闘病生活の大きな支えになった。昨年３月ごろから、食道の一部を振動させて発声する食道発

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「以前は年間１００曲くらいは作ってきた。今は年間２０～３０曲くらい」