大阪拘置所 受刑者４０人隔離、職員自宅待機１１９人に

４０代の男性刑務官が新型コロナウイルスに感染した大阪拘置所（大阪市都島区）は６日、全職員の５分の１にあたる１１９人を自宅待機とし、受刑者ら４０人も単独室に隔離したと明らかにした。感染した刑務官と同じ部署に所属していたり、接触したりした可能性があるための措置。濃厚接触者の特定を急ぐ。 大阪拘置所の収容者は約１１００人で職員は約５４０人。職員の大規模な自宅待機に伴い、近隣施設から応援職員の派遣を受ける。 感染が判明した刑務官は２日に体調不良を訴えて医療機関を受診。５日に陽性反応が出た。大阪拘置所では、刑務官と同僚の別の男性刑務官も体調不良を訴え、ＰＣＲ検査の結果を待っている。別の１人も発熱があるという。 集団感染を防ぐため、大阪拘置所は５日に施設内の消毒を実施した。同拘置所の清水政明調査官は「これ以上感染者が増えると、施設運営に支障が出るおそれがある」と話した。