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【記者の目】前監督の曖昧な対応が怒り買った
日大は、関学大の抗議文への回答書で、監督の指示を選手が誤解してラフプレーをしたというに等しい釈明... 日大は、関学大の抗議文への回答書で、監督の指示を選手が誤解してラフプレーをしたというに等しい釈明をした。19日の記者会見でも、内田前監督は自身の指示についての質問で曖昧な答えに終始した。こうした対応が被害届の提出など怒りを買う結果となった。さらに、22日に反則行為をした日大選手が前監督の指示があったことを主張するという。 スポーツの価値としてよく挙げられるのが「インテグリティ」という単語だ。誠実、高潔、真摯(しんし)を意味する。嘘をついてはいけない、自身を律し、他者に敬意を…。これらは日本の、特にアマチュアスポーツ界では当たり前の心構えだったが、昨今は揺らいでいるように感じる。 自己保身や隠蔽の意図が透けて見える日大側の対応はインテグリティとは対極だ。これが一流といわれた指導者だということに、暗澹(あんたん)たる思いを禁じ得ない。 (一般スポーツ担当・只木信昭)