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日生劇場 ミュージカル『ラグタイム』
ブロードウェイの初演を観た時の、深い衝撃は忘れられないですね。うねるような物語の壮大さ、そして、... ブロードウェイの初演を観た時の、深い衝撃は忘れられないですね。うねるような物語の壮大さ、そして、多彩なメロディーが飛び交う音楽の豊かさ。 当時まだ30代半ばにもいかない私は、楽曲のひとつひとつが持つ強烈なエネルギーに打ちのめされ、音楽的に難しい曲が多いからこそ、「挑みがいがある、歌ってみたい!」と願いました。楽曲がもつエネルギー。それは、アメリカの異なる人種たちが、与えられた場で必死に生き抜こうとするエネルギーを表しているんだと、今、改めて音楽に触れ、ひしひしと感じています。 登場人物たちは、ふと隣にいたり、街ですれ違ったりする、同じ街の住人。彼らは肌の色が違い、考え方も違う。だから心の中で、いや、面と向かって排除してしまうし、毛嫌いすることもある。 今回、井上芳雄さん、安蘭けいさんをはじめとする心強い仲間たちと共に、異なるバックグラウンドの者たちがひと所に共存する難しさ、大切さを描いてい