効果に疑問、奥羽本線「３密」 高校生時差通学ルポ｜山形新聞

高校生らの通学で混み合う電車。ドア付近が混雑する状況も見られた＝27日午前７時35分、山形市・ＪＲ山形駅 新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、電車通学の生徒向けに採用された「時差通学」だが、本紙記者が実際に乗車してみると、その効果は薄く、車内やホームでは「3密」の状況が見られた。不安を感じる生徒もおり、県教育委員会には効果的な対応が求められる。 混雑、以前と変わらず―上り 午前7時11分、ＪＲ天童駅に到着した奥羽本線上り列車は、既に座席が埋まり、立っている学生もいた。ホームで待っていた学生らが乗車すると車内は満員状態に。電車の窓は閉まったままで、車内温度が上がったように感じられ、人いきれで暑い。汗をぬぐう人や息苦しさからか、マスクをずらして会話する女子生徒もいた。ときどき隣の人と肩がぶつかってしまうほどの密な空間。県教委では車内での会話を控えるよう求めているが、想像以上に話し声であ