激動の球界再編・ストライキから１０年… 因縁の３球団、パの主役に

２００４年９月１８、１９日の２日間、労組・日本プロ野球選手会が史上初のストライキを決行した。オリックスと近鉄の合併話に端を発した、パ・リーグ消滅の危機が引き金だ。最終的に１２球団２リーグ制度が存続して１０周年のメモリアルイヤー。因縁の３球団がパの主役になった。 今季のパ・リーグはダイエーを買収してパ・リーグ消滅の危機を救ったソフトバンク・ホークスと、合併球団オリックス・バファローズが激しい一騎打ちを展開。ようやく大本命の１２球団一の強力打線を誇るソフトバンクに３年ぶりの優勝の灯火が見えてきた。 しかし、大穴候補のオリックスも本社創業５０周年を１８年ぶりのリーグ優勝で飾ろうと執念を燃やし、粘り腰を発揮している。史上初のストライキ１０周年にふさわしい因縁の主役同士の熱戦といえる。 もう一つ、消滅危機だったパ・リーグ救済の主役になった新規参入１０年目の楽天では大事件が起きた。「続投」か「辞任」か