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白駒の池 - みほようこの日記
白駒の池25 「清太。そうはいかない。実は、きよもおまえが 大好きだといっている。結婚することがで... 白駒の池25 「清太。そうはいかない。実は、きよもおまえが 大好きだといっている。結婚することができない 若い二人が、同じ屋根の下でいっしょにくらすこ とはできない。いや、きよのためにも、清太のた めにも、これ以上二人がいっしょに暮らしてはい けない。清太、お願いだから、すぐこの家をでて いっておくれ」 長者は、清太にお願いしました。 「長者さま。今日一日だけ、この家にいさせてく ださい。私は、おじょうさまと白駒に、それとな くお別れがしたいのです」 清太は、ひっしで長者にお願いしました。 「清太。今日、一日だけだぞ。明日の朝早く、み んながおきないうちにこの家をでていっておくれ。 きよには何もいわずにでていってほしい。たのむ、 清太」 「はい、わかりました」 清太は、心ならずもそう答えました。 でも、心の中で清太はこうさけんでいたのです。 「おらは、きよちゃんと結婚することができるよ う
2006/11/03 リンク