【君たちのために 元家裁判事のつぶやき】（６１）弁償を勧めるべきか (1/2ページ) - MSN産経ニュース

１７歳の建築作業員が、暴力団員の子分になって行った店舗荒らし３件（被害額合計９００万円）と別の不良先輩との親父狩り３件（各２週間前後の怪我を負わせた強盗致傷、被害金合計５万円）が送られてきた。 母子家庭の一人息子であったが、生育環境に恵まれず、資質面にも大きな弱点（精神的に未熟・わがままで、自己統制力や耐性が乏しく、感情任せに行動し、気弱で劣等感が強く、その裏返しで虚勢を張り、派手に振る舞おうとして自ら積極的に不良集団に接近して行き、刺激やスリルを味わっていた）があった。 だから、少年院における１年程度の教育プログラムにより、「見栄や虚勢を張って派手な犯罪に加担することが、長い人生を通して考えると、本当は実に惨めで格好悪いことであることを心底から理解させ、適切な形で人から認めてもらうことができるよう、健全な価値観や行動様式を身に付けさせること、院内での活動に地道に取り組み達成感を味わわせ、