【裁判員裁判】薬物事件「制度に向かない」 裁判員から疑問相次ぐ 横浜地裁 - MSN産経ニュース

薬物の密売事件を審理した横浜地裁の裁判員裁判で、１９日の判決後、裁判員経験者の６０代の男性が記者会見で「（薬物事件には）被害者がいない。裁判員制度には向かない」と疑問を示した。 ほかの経験者４人も「薬物事件は裁判員制度に導入しなくてよい」「適切か、疑問が残る」などと述べ、男性に賛同する意見が相次いだ。会見には裁判員経験者４人と補充裁判員経験者２人が出席した。 地裁は麻薬特例法違反の罪などに問われた無職粉川顕吉被告（３９）に、懲役６年６月、罰金２００万円、追徴金約６８０万円（求刑懲役８年、罰金２００万円、追徴金約６８０万円）の判決を言い渡した。判決によると、粉川被告は平成２０年８月〜２１年６月にかけ、暴力団関係者から覚せい剤や大麻を仕入れ、約３０人に密売した。