【音楽の政治学】サマー・オブ・ラブ (1/2ページ) - MSN産経ニュース

世界の中心というものがあるとすれば、１９６７年のサンフランシスコがそれだったかもしれない。おびただしい数の若者が流入し、それを見物しに観光客が押し寄せて、判で押したように、ヒッピーたちの本拠地、ヘイト・アシュベリー地区の道路標識を記念写真に収めた。 ママス・アンド・パパスのリーダーだったジョン・フィリップスはこの年の５月、わずか２０分で、ある曲を書き上げた。 サンフランシスコに行くのなら／髪に花を挿しなさい… 友人のスコット・マッケンジーによって歌われたこの「花のサンフランシスコ」は、ヒッピーたちがフリーセックスとドラッグに興じながら、愛と平和を論じた同年のサンフランシスコの夏、「サマー・オブ・ラブ」の主題歌として、永く人々の記憶に刻まれることになった。 幻想は瞬く間に過ぎた。ヒッピーたちは髪を切りヒゲをそり落として実社会に戻った。そろそろ「老後」を迎えつつある彼ら、彼女らが集まり今年９月

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一度でも世界の中心になったのは羨ましいとも言えそう。

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「かつてのヒッピーたちの関心も今や、国際社会より地域社会にある。」