【アートクルーズ】できやよい Ｅｘｈｉｂｉｔｉｏｎ (1/4ページ) - MSN産経ニュース

《ポップな色に包まれる異次元空間》 どれもこれも、あふれんばかりの豊かでポップな色彩に包まれている。ギャラリーの正面奥に飾られているのは、虹のように織りなすグラデーションが美しい「ｕｎｔｉｔｌｅｄ」（１４５．５×１０３センチ、２００８年）。つまり無題という作品。近づいてみる。すると、そのすべてが数えきれないほど無数の「顔」で構成されていることに初めて気づく。指の腹に絵の具を付けて一つ一つ丹念に押しつけて輪郭を作り、そのすべてに目や口を描いてあるのだ。 ■「ななかむら」の住人 別の作品「ｔｏ ｂｅ ｔｉｔｌｅｄ」に描かれた顔は、男の子や女の子だけでなく、パンダやメガネをかけたカバもいる。なんとも摩訶（まか）不思議な世界、というしかない。できやよい（３１）によれば、顔として登場する面々は「ななかむら」という異次元の空間の住人たち。でき自身は現実社会と「ななかむら」を自由に行き来することができる

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