【一筆多論】坂口至徳 科学的な論議を進めよ (1/2ページ) - MSN産経ニュース

食糧増産につながる遺伝子を導入したトウモロコシや大豆など遺伝子組み換え（ＧＭ）作物の栽培が米国を中心に南米などで急速に広がっている。一方、日本では商業栽培が行われていない。家畜の飼料や植物油などの原料としてＧＭ作物を大量に輸入しているものの、豆腐などで非ＧＭ表示の食品が好まれるように消費者の反発がある。このような日米の意識の違いは、こんごの食糧の安定供給に影響があるのだろうか。 世界最大の食糧輸出国、米国を訪ねた。穀倉地帯のミズーリ州で農業を営むキース・ウィットさんはトウモロコシと大豆のＧＭ作物を栽培している。約１２００ヘクタールと東京ドーム約２６０個分の広大な農地での作業が、長男ら３人で済むのもＧＭ作物による省力化のおかげだ。 トウモロコシには、葉や茎、根を食い荒らす害虫の防除に関する遺伝子と、雑草を枯らす除草剤に耐性がある遺伝子の２種類が導入されている。このため、畑に出る回数が少なくな

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遺伝子組換え作物の栽培に関するコラム