【書評】『八丁堀夫婦ごよみ』早見俊著 - MSN産経ニュース

「家族の情愛も描く捕物帳」 時代小説のイチオシ新シリーズが本書『八丁堀夫婦（めおと）ごよみ』です。 十手持ちの娘である操は、八丁堀で切れ者の同心・柳川卯一郎（ういちろう）の許（もと）に後妻として嫁いでいきます。けれども、町人出身である操は武家との生活の違いから、遺児である美佐と徳太郎に今ひとつ馴染（なじ）めません。子供との関係に悩む妻を優しく見守る夫・卯一郎。そんな家族の情景と江戸の風情を背景にして、行動力のある操と、無口ながら鋭い洞察力を持つ卯一郎が、江戸を騒がす事件に、夫婦２人で立ち向かっていく－という、今までにない捕物帳です。 海外ミステリに造詣が深い著者の早見俊さんは、キャラクター設定に凝るアイデアマンの時代小説家です。前作も、記憶を無くした男が同心となる「偽者同心捕物控」シリーズというものでした。男性読者からは支持されたのですが、時代小説の愛読者には昔ながらの時代劇を愛好する女性

[otokinoki]

中津が編集し、産経新聞から取材受けた早見俊さんの文庫紹介。絶好調で売れ続けています。早見さんは年間16冊も書かれているのですが、クオリティがドンドン挙がっていてすごい作家です。