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国家戦略欠如「無力さ」痛感 医療イノベーション推進室長辞任の中村祐輔教授+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
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国家戦略欠如「無力さ」痛感 医療イノベーション推進室長辞任の中村祐輔教授+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
国際競争力の高い医療産業の育成を目指し、昨年1月に政府主導で内閣官房に設置された医療イノベーショ... 国際競争力の高い医療産業の育成を目指し、昨年1月に政府主導で内閣官房に設置された医療イノベーション推進室の室長を務めていた、中村祐輔・東京大学医科学研究所教授(59)が昨年末で辞任した。数十年先を見据えた制度設計を目指そうとしたが、不安定な政権と省庁間の壁に阻まれ「無力さ」を感じた末の決断という。中村教授は抗がん剤開発などを目指し研究拠点を米国に移す。 ヒトゲノム(全遺伝子情報)研究の第一人者である中村教授が室長を引き受けた背景には、日本の脆(ぜい)弱(じゃく)な医療開発基盤への強い危機感があった。 中村教授は、新たながん治療法として世界中の注目を集めるがんペプチドワクチンの開発を日本で進めている。だが、政府は新薬開発に無関心で施策も基礎研究の担当が文部科学省、安全性は厚生労働省など所管がバラバラだ。 中村教授は「推進室の設置は、この危機を打開し国家レベルの戦略を練る好機だと思った」と就任