韓国の研究員、文化財の保存処理技術に感心 学術交流で来日 奈良 - MSN産経ニュース

奈良国立博物館（奈良市）と学術交流協定を結んでいる韓国の国立慶州博物館研究員で来日中の辛龍飛（シン・ヨンビ）さん（３９）が、奈良国立博物館はじめ県内外の文化財関連施設に出向き、日本の文化財保存処理技術などを熱心に学んでいる。 ◇ 国立慶州博物館のある慶州市は、世界遺産登録されている韓国の古都で、奈良市と姉妹都市提携している。両博物館は約１０年前から毎年数人の研究員らを相互に派遣し、平成１６年には「日本の仏教美術」展と「黄金の国・新羅」展の交換展示も行われた。 辛さんは国立慶州博物館で金属製の遺物などの保存処理を担当。「黄金の国・新羅」展に出展され、シルクロードから伝わったとされる装飾宝剣（６世紀）をＸ線などで成分分析し、刀がさびて鞘に収まったままの状態から抜き取って保存したほか、井戸跡から出土した約１２００年前の犬の全身骨格などを復元している。 先月２０