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青空 - SCP財団
振り仰いだ2月の空は鈍色で、ところどころ地上の火炎の色を映して赤熱しているように見えた。もし敗けた... 振り仰いだ2月の空は鈍色で、ところどころ地上の火炎の色を映して赤熱しているように見えた。もし敗けたら、二度とこの空に青が戻ってくることはないのだろう――あの頃、私はそう思っていた。根拠などというものはない。ただそう思ったからこそ、そう思っていたまでで、私の感性の問題なのだから。 けれど結局、空は青いままだった。実はあの戦争というのは、あくまでも形而上展開されたに過ぎなかったのではないか、などと時折考えてしまう。だが、そんな考えは捨てねばならぬと、青空の下で道路脇に積まれた瓦礫を目にするたびに思った。まだ戦いは終わっていない。紙面上で調印されただけの、形式上の意味でこの国の戦争が終わったにすぎず、残された人々の生存をかけた戦争は依然として続いている――いや、むしろ、この国の戦争が終わって、そしてようやく私たちの生存を賭けた戦争は、私たちのもとに取り戻されたのだ。 燎原は既に、灰と瓦礫の山に成
2016/10/16 リンク