財務省は経済成長が嫌い ～なぜ不景気なのに増税に固執するのか | なし | PHPビジネスオンライン 衆知｜PHP研究所

日本の財務省は「官庁のなかの官庁」と呼ばれるだけあって、圧倒的に有能な人材の宝庫である。 たとえば、現在公正取引委員会委員長を務めておられる竹島一彦氏の活躍には久しぶりに気概のある官僚をみる思いがするし、最近「霞が関埋蔵金伝説」との関連でメディアへの露出が激増している高橋洋一氏（内閣参事官）も、本（もと）はといえば財務省官僚である。 目もくらむばかりの人材の宝庫の財務省であるからこそ、いくつもの謎がある。 「霞が関埋蔵金伝説」の謎 最初の謎はその「霞が関埋蔵金伝説」にかかわる。その直接の発端は、二〇〇七年秋、福田政権の発足とともに再始動した自民党の財政改革研究会が消費税増税を議論したところ、同じく自民党の中川秀直氏が財政融資資金特別会計や外国為替資金特別会計の繰越利益・当年度利益の存在を指摘し、増税を牽制したところにある。それに対して財政改革研究会の与謝野馨民らは「そのような話は霞が関埋蔵