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すっぱい葡萄の法則: 漫画教本
イソップ童話で、取ろうとした葡萄に手がとどかないので 「あんな葡萄は酸っぱいに決まっている」という... イソップ童話で、取ろうとした葡萄に手がとどかないので 「あんな葡萄は酸っぱいに決まっている」という話がある。 そう思うならもともと取ろうとしないのだから矛盾しているわけで、 人はみな現実を都合よく曲げたがる。 そこで思い直して理性的に検証するか否か、で明暗が 分かれる。 漫画はきわめて複雑な構築物であり 製作時の個々の選択はまぎらわしいし、 それ以前に絵柄の製法などなど常に困難な判別が多い。 自分に甘い者は楽な方へ流れて 根拠無くそれが正しいと思い込み価値ある物は作れない。 たとえば描くのに楽な構図やアングルばかりの漫画に 商品価値は無い。 困難なことを達成してこそ評価が高いのは 体操競技と同じ。 すなわち、正しくは 「取りにくい葡萄ほど甘い」のである。 好んで困難と対決する者が勝利をつかめる。 これは精神論ではなく物理に直結している。 創作は作者の精神が直接あらわれるので、 ほんとうに線