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武田邦彦 (中部大学): 原発再開のための必須条件(2) 「必要性」と「安全性」の分離
今回の原発事故を起こした多くの原因の一つが「原発の必要性」と「原発の安全性」を切り離して無かった... 今回の原発事故を起こした多くの原因の一つが「原発の必要性」と「原発の安全性」を切り離して無かったことが上げられる。 「原発は必要だから、安全である」 という論理はきわめて強く主張された。 もちろん、必要性と安全性はまったく関係がない。 かつて私が1960年代に化学コンビナートに勤務したとき、ちょうど「必要だからやる」というのと、「安全でなければやらない」という議論が拮抗していた時期だった。 コンビナートには「安全第一」という旗が翩翻とひるがえっていたが、誰もが「あれは建前であって、生産が先だ」と心密かに思っていた。 当時、日本は戦後復興の時期を経て、高度成長の前夜にあたり、「生産第一」の時代だった。職場の雰囲気は「安全、安全って、なに言っているんだ。そんなこと気にして仕事ができるか!」ということで、現在の原子力はまだその時代にいるのだから、化学工業の40年前を彷彿させる. ・・・・・・・・
2011/07/04 リンク