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#5037. 軟口蓋鼻音の音素としての特異な性質2点
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#5037. 軟口蓋鼻音の音素としての特異な性質2点
現代英語において有声軟口蓋鼻音 [ŋ] は /ŋ/ として1つの音素と認められている.一方,[ŋ] は別の音素 /... 現代英語において有声軟口蓋鼻音 [ŋ] は /ŋ/ として1つの音素と認められている.一方,[ŋ] は別の音素 /n/ の異音としての顔ももつ.英語の音韻体系において [ŋ] も /ŋ/ も中途半端な位置づけを与えられている.この音(素)の位置づけにくさは,それが英語の歴史の比較的新しい段階で確立したことと関係する.過去の関連する記事として以下を挙げておきたい. ・ 「#1508. 英語における軟口蓋鼻音の音素化」 ([2013-06-13-1]) ・ 「#3482. 語頭・語末の子音連鎖が単純化してきた歴史」 ([2018-11-08-1]) ・ 「#3855. なぜ「新小岩」(しんこいわ)のローマ字表記は *Shingkoiwa とならず Shinkoiwa となるのですか?」 ([2019-11-16-1]) ・ 「#4344. -in' は -ing の省略形ではない」 ([202