悪人 スタンダード・エディション 映画 感想 李相日 - 鑑賞メーター

人間の感情を前にして、何が正義かなんて問題は難解すぎる。柄本昭さんの演技に泣かされまくった。安い男にしっぽ振って親切にしてくれた人を不誠実に扱って殺される。娘をそんな風に描いた後の「お前は悪かない」が個人的クライマックス。手紙を読んだときにも感じた、「殺人を絶対悪に思えない」という幼い感想をいろいろと揺るがされる。生まれたときからずーっと同じ道を往復していた女性にとってこの男性は魅力的に思えただろうし、殺人犯の逃走幇助した姉を心配しつつ迷惑を感じる妹の言葉も分かる。あとバスの運転手が…いい…。

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