旧約聖書の謎に挑戦

６５、雅歌（禁断の書？）――――――――――――神と人との相聞歌？ どうかあの方が、その口のくちづけをもって わたしにくちづけしてくださるように（１・２） ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ソロモンの雅歌、１・１」※１、といわれるこの美しい恋愛詩を解説するなどは、野暮の骨頂なので、とにかく先ず読んで味わってみましょう。謎めいた象徴（たとえばぶどう畑、※２）が、官能的な想像力を刺激します。 乙女の歌 1:6 どうぞ、そんなに見ないでください 日焼けして黒くなったわたしを。兄弟たちに叱られて ぶどう畑の見張りをさせられたのです。自分の（ぶどう）畑は見張りもできないで。 若者の歌 2:2 おとめたちの中にいるわたしの恋人は 茨の中に咲きいでたゆりの花。 乙女の歌 2:3 若者たちの中にいるわたしの恋しい人は／森の中に立つりんごの木。 わた