被災３県の子ども、３割ＰＴＳＤ 被災体験ない子の９倍：朝日新聞デジタル

東日本大震災で被災した岩手と宮城、福島３県の子どもの３割に、被災体験が心の傷となって強い不安や不眠の状態が１カ月以上続く心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）の症状がみられたとする調査結果がまとまった。厚生労働省の研究班が１日発表した。被災体験のない子どもと比べて約９倍多かったという。 児童精神科の専門医らでつくる研究班は、震災発生から約２年後に、被災時に保育園児だった３県の１９８人（調査時６～８歳）と、被災していない三重県の同年齢の８２人の状態を調べた。保護者だけでなく、子どもにも面談した。 ＰＴＳＤの症状には、つらい体験が突然よみがえる「フラッシュバック」▽体験する夢を繰り返し見る▽体験を思い出せない▽体験した場所や行動を避ける▽ちょっとした物音に驚く▽眠れない――などがある。 調査の結果、被災３県の子どもの３４％にＰＴＳＤの症状があった。三重県では４％だった。被災３県の子どもでは、フラッ