神田駅周辺の難工事、地元住民に公開 ＪＲ東北縦貫線：朝日新聞デジタル

来年３月開通のＪＲ東北縦貫線（約３・８キロ）で、新幹線の高架上に高架を重ねて造った部分を含む神田駅周辺の線路約８００メートルが１２日、地元住民らに公開された。ＪＲ東日本に招かれた住民らは秋葉原駅から、幅約１０メートルの新しい線路上を、神田駅の先まで歩いて見学。高さ約２０メートルの重層部（距離約６００メートル）の上からの景色も眺めた。 参加した青山遊さん（１０）は「すごく高い。電車に乗って見る景色も楽しみ」。神田須田町二丁目町会長の坂下賢三さん（７５）は「巨大な構造物。通勤などの利便性が高まるのは歓迎だが、神田駅は通過し、騒音についてなど地元には反対の声もあるので複雑な気持ち」と話した。 東北縦貫線は、上野駅止まりの宇都宮・高崎・常磐の各線と、東京駅止まりの東海道線をつなぐ新路線。神田駅周辺は建設用地が確保できず、急勾配を上り、新幹線の線路上を通過して急勾配を下る線路をつくる難工事を余儀なく