「不当な判決」「闘い抜く」水俣病訴訟、全員の請求棄却に原告ら憤り：朝日新聞デジタル

水俣病被害者救済法で救済されなかったのは不当だとして、水俣病の被害を訴えている主に熊本・鹿児島両県在住の原告144人が国や熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、熊本地裁であり、品川英基裁判長は原告全員の請求を棄却した。原告らは「不当な判決だ」と怒りをあらわにした。 一方で判決は、原告のうち25人については除斥期間を理由に棄却しながらも水俣病と認めており、「国や熊本県は何もしなくてよいわけではない」と対応を促す姿勢を見せた。 原告団長の森正直さん（73）は判決を聞き終えると、熊本地裁の前で不服を口にした。 「まったくの不当な判決です。私たちの、原告の言い分はまったく聞いていない」 硬い表情で言葉を続け、「まったく受け入れることのできない判決」と繰り返した。 原告弁護団長の園田昭人弁護士は、判決が原告のうち25人については水俣病患者と認定したことに触れ、原告らを救済対象外