asahi.com（朝日新聞社）：３〜５年で漁船を震災前の半数近くに 農水省の復興計画 - ビジネス・経済

東日本大震災で壊滅的被害を受けた水産業の復興に向け、農林水産省がまとめた「水産復興マスタープラン」の概要が２７日、分かった。３〜５年で沿岸漁業の漁船の数を震災前の半数程度に回復させるほか、水産品の加工・流通なども含めた漁業の一体的な復興を目指す内容になっている。 ２８日にも公表する。プランは、地元の意向を踏まえつつ現状の復旧にとどまらない復興を目指すとの基本理念を明記。漁港については、（１）全国的な水産物の生産・流通拠点（２）地域の拠点（３）その他――に分けて役割分担し、補完しあう姿を掲げた。全国拠点は直ちに、地域拠点は今年度中に復旧・復興に着手するという。優先すべき漁場からがれき撤去を進める。 ２万１千隻を超える被害が出た漁船については、沿岸漁業の漁船の回復を急ぎ、共同利用漁船の導入も進める。養殖業の復旧は、１年で収穫できるワカメやコンブはできるだけ急ぎ、カキ・ホタテは種苗供給の回復