asahi.com（朝日新聞社）：震度３の大阪・旧ＷＴＣ、揺れ１０分 耐震基準超える？ - 社会

東日本大震災では、震度３だった大阪市住之江区の大阪府咲洲（さきしま）庁舎（旧ＷＴＣ、５５階建て、高さ２５６メートル）でも、国の耐震基準を超える長さの揺れが続いたとみられる。震源からの距離は約８００キロだった。 新宿センタービル、１３分揺れた 国の耐震基準強化へ 府によると、同庁舎ビルは３月１１日、船に揺られているようなゆったりとした大きな揺れが約１０分間続いた。防火扉約５０カ所にゆがみが生じ、天井ボードが落下し、階段室の壁に亀裂が入った。大阪府職員労働組合による聞き取り調査には「立っていられなかった」（５１階）、「泣き出す人、飛び出す人もいた」（３８階）といった声が寄せられた。 ビルは阪神大震災が起きた年の１９９５年に完成した。府の担当者は「庁舎には地震の揺れを抑える装置がついておらず、今秋以降に長周期地震動の対策工事を始める予定だった。被害を検証し、必要であれば地震対策に反映していき