巴里の秘密［9］小児愛 (Articles)

行方不明の先には 巴里のとあるブティックに、日本人の新婚カップルが買い物にやってきた。店員にすすめられた服を着るために、奥さんは試着室にはいった——が、まったく出てこない。店員に試着室まで案内してもらったが、誰もいなかった。旦那さんはすぐに警察に届けたが、捜査はまったく進展しない。やがて行方不明として捜査を打ち切られてしまう。しかし数年後、東南アジアの売春宿で、麻薬漬けにされた奥さんが保護された——。 これは一般に『オルレアンのブティック』といわれる「都市伝説」である。60年代にオルレアンを発端にして広がった、それ自体は架空の話しだ。 しかし96年8月、ベルギーで起きた事件は現実のものだった。 ベルギーの「恐怖の館」 96年8月19日、南ベルギーのマーシネルで39歳の男が逮捕された。男の薄暗い家にはワイン庫が隠され、なかから二人の少女が保護された。別の棟には餓死した少女二人の遺体が。そして

[zundel]

「少女売買シンジケートの容疑者23人があらたに逮捕された/逮捕者のうち、11人は警官であった/犯罪組織が警察から「保護」を受けるかたちで活動していたことが、これで明かされてしまったのである」