障がい者事業所が授産場と統合し新たな一歩踏み出す 障がい者の働く場ニュース

知的障がい者の利用している福祉作業所と、低所得者が働くための場を提供する授産場を統合した福祉施設が、愛媛県西条市に誕生した。愛媛県では初となるスキームによる施設の誕生であり、また2年半近く無認可だった福祉事業所を、公的支援の枠組みに組み込む狙いがあったという。 ようやく安定した環境を得た福祉事業所で働く人々は、新たな一歩を踏み出した。 新施設の「氷見授産障害者事業所ピース」は障害者自立支援法に基づき市が補助対象に指定した事業所。 生活保護法に基づいて低所得者に対して縫製の仕事を提供する「氷見授産場」と、障がい者らが自主的に運営していた「こまつ福祉作業所」が一つになった。 ちなみに作業所が無認可であった要因は設立の経緯にある。2008年8月に西条市内で障がい者のサポートを行う地域活動支援センタースタッフが、運営方針の食い違いを原因に一部利用者と共に立ち上げたものなのだ。 愛媛新聞社