Ｊリーグ「秋春制」本格検討 雪国のクラブ反発 「地域密着理念外れる」−北海道新聞（FORZA！コンサドーレ）

Ｊリーグの開催時期を欧州同様の「秋春シーズン制」へ変更する案が２８日、日本サッカー協会の内部委員会の正式な議題に上った。「２０１０年開始をめどに」と持論を展開する犬飼基昭新会長の意向が伏線にある。 Ｊリーグはもともと、降雪地クラブの反発などを背に論議を凍結してきたが、犬飼氏はそのリーグの前専務理事。協会トップになった途端の宗旨替えに、まゆをひそめる向きも多い。地域の実情を無視したごり押しを進めれば、協会とＪリーグの溝が深まることにもつながりかねない。 春秋制の現行日程が日本代表の活動に障害となっているとの声は以前からあった。近年はオフの１、２月にＷ杯予選などアジアの国際試合が増加している。 元日の天皇杯決勝まで戦った選手が休みなく国際試合に出場し、疲弊したまま新シーズンを迎える事態が恒常化する恐れもある。「このままでは選手がつぶれる」と犬飼会長は危機感を募らせる。 降雪地のクラブには反発が