動乱５０年、厳戒チベット 武装警察、路地裏にも－北海道新聞（国際）

【北京１０日高山昌行】チベット民族が中国共産党の統治に反発し、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世のインド亡命のきっかけになった「チベット動乱」から十日、五十年を迎えた。中国政府はチベット自治区と周辺のチベット族自治州で厳戒態勢を敷き、騒動などを抑え込んだもようだ。 チベット自治区の区都ラサは十日、武装警察部隊が一段と増強された。ラサの旅行代理店従業員は、米国メディアの取材に対し「武装警察部隊は停留所や交差点、さらには路地裏にまで入り込み、目を光らせている」と厳戒の様子を語った。 また、ラサの南東約百キロにあるツェタンのホテル従業員は「警察が毎日、宿泊者記録を調べに来る。ラサ市民以外がラサに入るのを防ぐ目的ではないか」と推測した。 景気減速で国民の不満が高まっていることから、中国政府にとって、社会の安定維持は最重要課題。新華社によると、胡錦濤国家主席は九日、北京で開会中の全国人民代表大

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『ラサの南東約百キロにあるツェタンのホテル従業員は「警察が毎日、宿泊者記録を調べに来る。ラサ市民以外がラサに入るのを防ぐ目的ではないか」と』