日欧などにみる騒音規制の現状と今後 はじめに | JAMA -JAMAGAZINE-2008年12月号

特集 環境にやさしいクルマづくりをめざして─燃費・騒音・排出ガスの世界的な基準・規制動向─ 日欧などにみる騒音規制の現状と今後 井田 哲哉［日本自動車工業会 騒音部会騒音調査分科会長］ はじめに 日本では過去35年あまりの間に経済成長を背景として急速にモータリゼーションが進み、経済が安定経済成長に入った現在でも自動車保有台数は徐々に伸びている。 自動車の普及が、日本社会の経済的、文化的発展に果たしてきた役割は大きく、また自動車の製造・販売・利用に関わる自動車産業は日本経済を支える基幹産業のひとつとして重要な役割を果たしている。 しかし一方で、自動車及び交通量の増加により、騒音、振動、大気汚染などの環境問題や、交通事故による死傷者の増加といった問題も発生し、これらの問題を解決するために、行政と産業界の両面からさまざまな努力が続けられている。 自動車の騒音については、平成４年の中央公害

[benediktine]

二輪は『規制開始当初(S46年)と最新規制(H13年)を比較すると、13dB規制強化が図られ、騒音エネルギーは1/20に』乗用車は『規制開始当初(S46年)と最新規制(H10年)を比較すると、8dB規制強化が図られ、騒音エネルギーは1/6に』