時事ドットコム：ＧＰＳ波浪計を増設へ＝津波の早期観測・避難可能に−国交省

ＧＰＳ波浪計を増設へ＝津波の早期観測・避難可能に−国交省 ＧＰＳ波浪計を増設へ＝津波の早期観測・避難可能に−国交省 国土交通省は９日、海に浮かべたブイの上下動のデータを衛星に送り、海面変動を観測する全地球測位システム（ＧＰＳ）を利用した波浪計を増設する方針を固めた。東日本大震災では、複数のＧＰＳ波浪計が津波を沿岸に到達する約１０分前に捉えており、増設でより早期に津波を捉え、避難への時間を確保したい考え。今年度第３次補正予算案に関連経費を計上する方向で調整する。 ＧＰＳ波浪計は、将来の地震発生予測に基づき、太平洋岸の沖合２０キロの地点に、青森県東岸沖から福島県沖までに７基、静岡県御前崎沖から高知県西部沖に５基の計１２基が設置されている。 同省によると、沖合２０キロに設置した波浪計では、平均時速１２０キロの津波だと沿岸に到達する約１０分前に観測できるが、沖合４０キロだと約２０分前に観測可能