差が儲けである 神谷泰久

トヨタ自動車、次の一手 「はじめに」に代えて 今、トヨタの強さが際だっています。自動車不況の中、平成十三年（二〇〇一）九月決算では連結純利益で二千九百十一億円を記録し、経常利益とも過去最高を更新。平成十四年三月期決算の連結経常利益では、日本企業初の一兆円突破を果たしました。 その一方で今、社内で行なわれている「打倒トヨタ運動」に象徴されるように、経営陣以下のトヨタ自動車自身が、たとえば官僚化の進行といった問題に対する危機感を持ち、原点に戻って自らの足元を見つめ直そうとしています。 また後ほど自己紹介をさせていただきますが、私はトヨタグループの部品サプライヤーでの生産技術の一社員としての経験、そして零細企業ではありますが、東証一部上場の切削工具メーカーから戦略的M＆Aを望まれた町工場の経営者としての経験をバックボーンに、現在は「実戦経営コンサルタント」を標傍しています。製造業において

[nopi]

アワーレートについて