河北新報 東北のニュース／佐々木徳夫さん死去 東北の昔話採集、調査研究

宮城や岩手など東北地方の昔話の採集に生涯情熱を燃やし続けた佐々木徳夫（ささき・とくお）氏が２５日午前９時３８分、肺炎のため塩釜市の病院で死去した。８０歳。登米市出身。葬儀・告別式は仙台市内の自宅で近親者のみで行う。喪主は長女榊田智香（さかきだ・ともか）さん。 １９５３年に東洋大を卒業、宮城県の高校教員となった。農村の暮らしを調べるうち、急速に消滅しかかっていた昔話の行く末を案じ、教員の傍ら農家を一軒一軒訪ねるなど独自に昔話の採集を開始。最期まで原稿の執筆などに意欲を見せた。 ９２年に、東北と新潟で採集した昔話が１万話余に達した功績で吉川英治文化賞を受賞した。 喜寿の節目に当たる２００６年には、各地の高齢者から聞いた昔話の記録ノートなど資料約１００点を「今後の継承に役立ててほしい」と仙台文学館に寄贈した。採集した昔話や調査研究の著作は５０冊を超える。 小沢昔ばなし研究所（川崎市）所長

[mgkiller]

そういえばebook化されてないなあ。こういう人の本こそ必要だと思うんだが。