被災写真返却 亘理町３月末で終了へ | 河北新報オンラインニュース

亘理町は、東日本大震災で流されて回収された写真の返却業務を３月末で終了する。本年度に入って返却数が大幅に減り、所定の目標は果たしたと判断した。残り２カ月、関係者は「一枚でも多く持ち主に返したい」と最後の希望を託す。 被災地から回収され、町が修繕した写真は６万３３４２枚。２０１２年９月、同町悠里の公共ゾーン仮設住宅の敷地内に写真センターを開設し、パソコンによる検索や返却を受け付けてきた。昨年４月からは同仮設の第３集会所に移設した。 これまで、持ち主に返されたのは１万７１２７枚で全体の２７％。ただし移設後は、来場者が月に１、２人程度で返却数もわずか１４枚にとどまる。家族や学校、旅行先などを撮影した大量の写真を挟んだファイルが棚に所狭しと並んだままだ。 返却業務を担当する臨時職員佐藤幸彦さん（５８）は「もっと多くの方に返したいが、移設後は来場者が大幅に減った。震災から４年近くたち、記憶の風

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