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日本人の時代変化
日本人の顔つき、体つきは時代と共に大きく変化してきた。大陸・朝鮮半島に最も近い北部九州・山口地方... 日本人の顔つき、体つきは時代と共に大きく変化してきた。大陸・朝鮮半島に最も近い北部九州・山口地方人の特徴を過去へと追跡してみると、現代~弥生時代については、一応連続的な時代推移が認められるものの、その前の縄文人と弥生人の間には、幾つかの重要な特徴において不自然とも言える激しい変化が起きていることが判明した。例えば顔面部を見ると、顔高が最も低い低・広顔の縄文人から、いきなり非常な高顔の弥生人へと急変するのである。他にも、歯のサイズや頭蓋の遺伝的な小変異の出現率、あるいは身長や体のプロポーンョンなどに、縄文人と弥生人の間には大きなギヤップのあることが明らかとなった。 じつは長年の日本人の起源を巡る議論は、この両時代間の激しい形質変化をどのように説明するかを最大の争点としてきた。鈴木尚はそれを生活文化の変化に因る小進化と捉えたが、金関は、そこに朝鮮半島からの渡来人の影響を想定したのである。