「信じるこころ」は脳内の最前部、前部前頭前野にあった！〜脳画像診断装置を使い、あいまいな情報を読み解くメカニズムが明らかに〜

「信じるこころ」は脳内の最前部、前部前頭前野にあった！ 〜脳画像診断装置を使い、あいまいな情報を読み解くメカニズムが明らかに〜 本学情報科学研究科 論理生命学講座 石井信教授と吉田和子助手は、人間が、あいまいな（不確実な）情報をもとに「この判断が正しい」という信念を形成する過程を計算モデルによって再現した。 さらに、その信念形成が大脳皮質の最前部である前頭前野で行われていることを脳の画像診断装置などを使った実験により明らかにした。 前頭前野の損傷は、自閉症や統合失調症など、意思決定障害の原因となることが知られており、人間の社会への適合性に強く関わる。自分の判断を「信じる」という、自我を持つ人間ならではの認知機能と前頭前野との関係を明らかにした本研究の結果により、他人とのコミュニケーションなどの社会性や「こころ」に関する理解が深まることが期待される。 この研究成果は、アメリカ

[mind]

情報が限られている環境で…。様々な可能性を考慮した上で自分が正しいと信じる「信念」を脳内に形成し、不確実な環境を切抜けている。…確信度の強さに応じて活動度が変化(する特定の脳内部位) ――ベイズで実証。