「生業を返せ、地域を返せ！」福島原発訴訟判決を受けての声明 原告団・弁護団の活動 生業訴訟原告団・弁護団

本日、福島地方裁判所（裁判長金澤秀樹）は、「生業を返せ、地域を返せ！」福島原発訴訟の判決（以下、「判決」という。）を言い渡した。 １ 国の法的責任と東京電力の過失 判決は、本年３月１７日言渡の前橋地裁判決に続き、国の法的責任と東京電力の過失を認め、断罪した。 判決は、 国が２００２年の地震本部「長期評価」等の知見に基づき、２００２年末までに詳細な津波浸水予測計算をすべきであったのにこれを怠ったこと（予見義務）。 予測計算をすれば、福島第一原子力発電所の主要施設の敷地高さを超える津波が襲来し、全交流電源喪失に至る可能性を認識できたこと（予見可能性）。 非常用電源設備等は「長期評価」から想定される津波に対する安全性を欠き、技術基準省令６２号４条１項の技術基準に適合しない状態となっていたこと（回避義務）。 ２００２年末までに国が規制権限を行使し、東京電力に適切な津波防護対策をとらせていれば、本件

[kamezo]

福島地方裁判所（裁判長金澤秀樹）10月10日判決の要旨など。〈前橋地裁判決に続き、国の法的責任と東京電力の過失を認め、断罪した〉