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時論公論 「参院選無効判決 問われる自浄能力」 | 時論公論 | 解説委員室:NHK
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時論公論 「参院選無効判決 問われる自浄能力」 | 時論公論 | 解説委員室:NHK
この夏に行われた参議院選挙のいわゆる1票の格差をめぐって、広島高等裁判所岡山支部は憲法違反と判断し... この夏に行われた参議院選挙のいわゆる1票の格差をめぐって、広島高等裁判所岡山支部は憲法違反と判断し、参議院では初めて選挙無効の判決を言い渡しました。裁判所が、衆議院に続いて参議院にも警告を突き付けたことは、国会の正統性に関わる極めて重大な事態です。選挙制度改革の道筋が見えてこない中で、「司法が国会に自浄能力なしの烙印を押した」といった声も聞こえてきます。踏み込んだ判決が出た背景や問われる国会の対応について考えます。 弁護士グループが各地の高等裁判所に起こした一連の裁判で、最初に出たのが、今回の広島高裁岡山支部の無効判決です。 そのポイントを見てみます。 まず、4.77倍の格差について、片野悟好裁判長は、「憲法が要請する投票価値の平等からは見過ごせないほどの著しく不平等な状態だ」と指摘しました。そして、「選挙制度の見直しが必要なのに、議席を4増4減するにとどまった。国会が改革に真剣に取