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楽天が「インターネットと放送の融合」という大構想を掲げて、民放大手のＴＢＳに経営統合を提案したのは、１年前の10月13日だった。ＴＢＳの反発で交渉はこじれ、翌月の11月末に楽天は統合提案を取り下げ、両社は今年３月末までに業務提携の可能性を協議するということで折れ合った。 しかし成果は何も上がらず、協議は延長を繰り返し、９月末にさらに１カ月延長して今日に至っている。スピード時代に、とんだマラソン交渉である。この間に実らなかったものの、王子製紙による北越製紙に対する敵対的ＴＯＢ（株式公開買い付け）が産業界に衝撃を与えた。 海外では、これも不発に終わったが、ＧＭ（ゼネラル・モーターズ）とルノー・日産自動車グループとの国境を越えた提携交渉が行われた。動きが激しいため、楽天、ＴＢＳの話題はたった１年ではるか遠い昔のことのように思える。「世界に通用するメディア企業をつくる」という楽天の三木谷浩史社