第11回 消滅する商店街と地方都市の未来 - L-Cruise - 日経トレンディネット

建築家＝馬場 正尊 氏 生まれ故郷の 町の風景 この季節になると思い出す。僕は九州、佐賀の商店街の生まれで、実家はたばこ屋を営んでいた。夏休みになるとその手伝いで、店先に座っては道行く人を眺めたり、近所の人たちとどうでもいい会話を交わしていた。週末の夜は商店街組合が主催で「銀天夜市」という名の小さな祭りが路上で催され、通りはスイカ割りや射的の出店、そぞろ歩く人々で溢れていた。僕は田舎の夏の、このありふれた日常が大好きだった。25年くらい前の風景だ。しかし今、この商店街はない。この20年の間に一店また一店と店を閉め、とうとう開いている店はなくなった。僕の生まれ育った商店街はなくなってしまったのだ。わずか十数年、戦争や自然災害でもない限り、街がこんな短期間に失われてしまうという現象は極めて希有なことなのではないだろうか。何でこんなことが起こっているのか。もちろんそこには複合的な要因があ

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「商店街にはそぞろ歩きの感覚が必要で、立体的なビルにまとめてしまっては、郊外店との差別化がなくなってしまう」旧来の商店街の形態は明らかに行き詰まってて、リノベーションの必要があるけど、その再生の仕方が

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土地利用規制の不備と商店街の競争力のなさと固定資産税、相続税の問題。全部か。SCって意外と中で歩くので、高齢者にとって負担になっていたりする。ただあの中の回遊性はよく考えられている。

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病院の周辺には、その残渣が見られるような気がする。

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|これらの街は滅びてしまった遺跡のように、二度と復活することはないのかもしれない。残念ながら、それは認めざるをえない|

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原因あっての結果。／ショッピングモールの来襲が偶々遅れた地域や、特色のある一部の地域では頑強な抵抗が行われているが、はてさて。