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頼山陽の思想 - 東京大学出版会
尊王討幕のイデオローグ,歴史家,文人……我々が頼山陽に抱くイメージはどれも誤りである.本書は,従来... 尊王討幕のイデオローグ,歴史家,文人……我々が頼山陽に抱くイメージはどれも誤りである.本書は,従来見過ごされてきた著作『通議』に徹底的に向き合い,その一貫した政治思想を剔抉,頼山陽を統治理論家として捉え直す.緻密な史料読解とシャープな分析で,明治以来の山陽解釈を根底から覆す野心的試み. 【渡辺浩氏・推薦】 「頼山陽は尊王論者ではなく,浮薄な文人でもない.その歴史認識に基づく精緻な統治理論を築いた理論家だ――そう著者は主張する.つまり,明治以来のほぼすべての山陽解釈をくつがえそうというのである.」 序 章 頼山陽とは何者なのか 第一節 既存のイメージ 第二節 主著の構想と成立 第一章 頼山陽以前 第一節 中国における正統論の系譜 第二節 日本における政治学の源流 第二章 「君主論」の成立――頼山陽 第一節 「勢」を論ず 第二節 英断の君主 第三節 統治の方法 第四節 統治の正統 終 章 維新
2014/03/04 リンク