復興へ 郷土誌生かす : 宮城 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

震災の津波で被害を受けた気仙沼市の離島・大島の住民たちが、郷土誌「はやわかり気仙沼・大島漁村誌」を出版した。古くから伝わる津波の教訓など島の歴史を見つめ直して復興に生かすのが狙いだ。島で生まれ育った旅館業、境健(まさる)さん（６３）を中心に、東北大の川島秀一教授、郷土史研究家の山内繁さんたちが執筆した。（安田龍郎） 大島は、東北最大の有人離島で、面積約９平方キロに２８８５人（１月末現在）が暮らす。震災で高さ１０メートルを超える津波に襲われ、３３人が犠牲になった。境さんは「住民が島の歴史や先人の言葉を知っていれば、犠牲者を出さずに済んだかもしれない」と自戒を込める。 境さんは震災後、昭和三陸地震（１９３３年）の教訓を伝える石碑が島にあることを初めて知った。景勝地・小田の浜近くの高台に立つ長崎石碑には、こう書かれている。 「大波はたけり狂い、海底を巻き上げるようにして押し寄せ、（中略）一撃で島

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（読売）気仙沼市の離島・大島の住民たちが、郷土誌「はやわかり気仙沼・大島漁村誌」を出版した。古くから伝わる津波の教訓など島の歴史を見つめ直して復興に生かすのが狙いだ。