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『国道者』 佐藤健太郎著 評・稲泉連(ノンフィクションライター) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
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『国道者』 佐藤健太郎著 評・稲泉連(ノンフィクションライター) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
世の中には様々な趣味があれど、「国道めぐり」はマニアックな部類だろう。著者は20年弱で32万キロ... 世の中には様々な趣味があれど、「国道めぐり」はマニアックな部類だろう。著者は20年弱で32万キロを走破し、「国道マニア」を自認するサイエンスライターである。 まずは軽い気持ちで試しに読んでみると、これが面白い。実に軽妙なルポエッセイで、次、またその次、とページをめくってしまう。 網走監獄のルーツとなった国道333号、名前からして不穏な「 暗 ( くらがり ) 峠」、今ではちょっとした観光名所の階段国道。地域や行政、政治家の表も裏もある思惑や事情が絡み合い、生み出された珍道変道に 呆 ( あき ) れたり、頬が緩んだり。そうならざるを得なかった、という日本の国土の過酷さも分かる。開かずの踏切に怒る吉田茂、高速道を削り取った河野一郎などの面々が、地図に残した痕跡も興味深い。 なるほど、道を描くこととは、人々の営みを描くこと。「国道者」たる著者は権力者に翻弄された道の運命に自らの人生をも重ね、海