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ドラマにだまされないように。 ドラマは虚実ない交ぜのでたらめ話である: 空席通信・余話
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ドラマにだまされないように。 ドラマは虚実ない交ぜのでたらめ話である: 空席通信・余話
村岡花子がモデルのドラマを覗いてびっくりした。白蓮が登場する。白蓮事件などと巷間の話題になった主... 村岡花子がモデルのドラマを覗いてびっくりした。白蓮が登場する。白蓮事件などと巷間の話題になった主人公である。手元に、彼女が編纂した歌集『塹壕の砂文字』(38年9月26日・協和書院)がある。同書から白蓮の「あとがき」の冒頭を引用しよう。「非常時といふ言葉は、まだ事変も何も始まらない前から、私共は只何とはなしに聞いてゐた言葉でした。今にして思へば、それは今日の世相を、天に口なく人を持って云はしめたところの予言見たいものではなかったでせうか。して見ると、今何かにつけ手云はれるところの東洋平和、亜細亜民族の福利、といふ言葉も、やがては本当にさうした日が来るにちがひない。その日の為に私共は、すべての労苦に耐へてゆかなければならないでせう。それにつけても、第一に偲ばれるのは、皇軍の将士たちのあの忠烈な奮闘。私共銃後にある者は、ただ感謝の他はありません……」 しょせん、ドラマはドラマだ、と割り切ってしま